
バイクで日本一周旅行をしていた25歳の康介の元へ、母親から電話が入った。
世話になっていた仁美おばさんが亡くなったという。
彼女は本土に近いS島で、娘と二人暮らしをしていた。
たまたま近くにいた康介は線香をあげに島へと向かう。
十数年ぶりに出迎えてくれたのは、美しい20歳の女性へと成長していた娘の希であった。
子供の頃に遊んだ思い出話に花を咲かせる二人。
ところが、ふいに希がこう切り出した。
「ねえ、康介君……私の初めての人になってくれない?」
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