昔みたいに

寝具メーカーの営業マン・根本辰徳は、ふと立ち寄ったバーで10年ぶりに佐々木瑶子と再会した。
同い年の彼女とは友達以上恋人未満の時期が長かった。
学生時代は何でも話せる異性の友達で、付き合ったこともある。
セックスの相性はよかったが、性格は水と油ですぐに破局。
その後は本命ができるまでの繋ぎとして、ずるずるとセフレを続けた。
お互いに新しい相手ができた時に友人関係も自然消滅。
もう友達には戻れなかった。
あれから10年が経って、今は辰徳も瑶子も四十路。
お互いに結婚して子供もできた。
しかし、今はどちらの家族も旅行で不在。
2人はつかの間の独身気分で積もる話を満喫する。
特にセックスレスの話で盛り上がった。
バーを出る時、彼女が階段で足を取られそうになると、辰徳は抱きしめて支える。
その瞬間、焼けぼっくいに火が点き、辰徳と瑶子は激しいディープキスを交わして……。

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