ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨

メイクラブまでは一瞬だった。
立ち入り禁止のドアの向こう、横たわるスペースもないその空間で、私は立ったまま片足を高く上げハイヒールを壁に付ける。
足首には小さなショーツが巻きついている。
やがて体の芯に‘あれ’が来て、すべての感覚が麻痺してしまった。
「うちに来て」――黒人脱走兵・スプーンとの生活がはじまった。
愛の表現も謝罪の表現も、私を気持ちよくするための方法を、彼はファックしか知らない。
かわいいスプーン――。
黒人との愛を描いた、デビュー作を含む詠美文学の原点・3編を収録。

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コメント

  1. user より:
    ベッド タイム アイズ指の戯れ・ジェシーの背

    デビュー作。

    初めて読んだ時に山田詠美ってかっこいいなーと思ったのだ。

    わたしが絶対見ることのない世界を見せてくれる。

    そして切ない。