田舎の豊熟未亡人

津崎林太郎は田舎町に住む62歳。
町役場の嘱託員で、再来年に定年を控えている。
林太郎は老後の趣味を作らなければと考えていた。
そこで、2ヵ月前から知人の紹介を経て、俳句の会に入会した。
なかなか名句が思い浮かばないこと以上に問題なのが、俳句の会に参加している静江の存在だ。
彼女は大地主の後妻。
結婚からわずか2年で夫は亡くなり、今は未亡人。
39歳の女盛りである。
いつも着物姿だが、その上からでも豊穣な肉体が見て取れる。
流麗な弧を描く眉、すっきりした鼻梁、ふっくらした朱色の唇。
猫のような目で見つめられれば、吸いこまれてしまいそうな妖しい魅力を秘めていた。
林太郎はすっかり魅了される。
ある日、俳句を考えながら夜の町を散歩していると、静江の家に男が消えていく姿を目撃する。
たまたま見つけた塀の節穴から覗き見すると、彼女と男が激しく求め合っていて……。

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