
フード会社の社長である佐武はずっとこの日を待っていた。
1年前に突然死した部下の未亡人・青木悠香子が家にやってくるのである。
彼女と初めて会ったのは10年前。
結婚報告を受けた時だ。
当時、27歳だった悠香子は上品でいながら、獣欲を刺激する美しさで、佐武は一目で魅了された。
部下に嫉妬を覚えたほどである。
一周忌を終えたこのタイミングで彼女を自宅に招いた。
佐武の妻は旅行で不在だった。
37歳になった悠香子は着物姿で現れる。
濃紺を基調にしているものの、黄色や赤も入っている細い縦縞の着物に、浅葱色の帯を江戸紫の帯締めで整えた悠香子は、周囲の景色がぼんやりとするほど際立っていた。
佐武は言葉巧みに彼女の欲求不満を刺激し、淫らな顔を引っ張り出すと、あえて本番はせず、手や口で愛撫していき……。
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