
30歳の冴子は戸惑っていた。
夫の帰りが早いのである。
1年前頃から夫の帰宅が遅くなり、浮気していることに気づいた。
しかし、ここ数日は真っ直ぐ帰宅しているようだ。
夫の心が自分に戻ってくることを期待する冴子。
この前、義務のように抱かれてから1ヵ月が過ぎていた。
シャワーを浴びた後、鏡に映る自分を見つめる。
そこには30歳とは思えない若々しい姿があった。
白い肌は光沢があり、花弁のような朱みがかった唇は柔らかそうだ。
けれども、瞳には夫に愛されているという輝きがなかった。
念入りに髪や肌の手入れをしても、夫は抱いてくれない。
それどころか、浮気相手から深夜に自殺をほのめかす電話が入ると、冴子を置いて家を飛び出していく。
絶望した冴子はナンパしてきた見知らぬ男に抱かれて渇きを癒す。
獣のような激しいセックスに興じるが、実はその男が……。
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