百箇日の未亡人

永本大輝は40代の会社員。
ドイツ出向から半年ぶりに帰国して愕然とした。
3ヵ月前に大学時代のラグビー仲間・田代光司が亡くなった便りが届いていたのだ。
送り主は妻の田代美優。
大輝にとっては高校時代の彼女、そして上手くいかなかった初体験の相手だ。
受験を前に関係は自然消滅し、大学で再会した時には光司と付き合っていた。
有名な社会人ラグビー部にスカウトされて前途洋々の光司と就職活動に奔走していた大輝は雲泥の差で、美優への思いを引きずっていただけに打ちひしがれた。
その後、風の噂で2人が結婚したことは耳にしていた。
淡い記憶を思い出した大輝は、美憂のもとを訪ねる。
ラガーマンとして活躍していたと思っていたが、光司は途中で挫折。
その後は荒んだ生活をしていたという。
死の真相を聞いた大輝は、美優と初体験の時の失敗談で盛り上がり……。

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