
『プエルトリコ行き477便』の作者が描く女たちの復讐劇!
自分の人生を狂わせた女詐欺師メグに一方的に恨みを抱くキャット。
だが復讐心は、いつか奇妙な友情へと……誰が誰を騙すのか?全米ベストセラー!
キャットは10年間、捜しつづけていた女メグをパーティーのテーブルの向こうで目の当たりにしていた。
メグと話したのはたった一度――30秒ほどの電話越しの会話だけだが、私の人生はその30秒で一変した。
10年前、新聞記者だったキャットはある事件を追っていたが、女からかかってきた一本の匿名電話のせいでレイプ被害に遭ってしまう。
女の消息を追ったものの、詐欺師である彼女は名を変え職業を変え、その消息は途絶えた。
だがついにその女メグは、この町に戻ってきた。
今度は私が彼女に復讐する番だ――原題:The Lies I Tell


コメント
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
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メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
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日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
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作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
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復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
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ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
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キャットにはけっこう苛々するけど。
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女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
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プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
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本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
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あはは
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主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
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なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
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メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
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二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
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コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
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ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
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昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
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復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
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どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
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キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
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■きっと読みたくなるレビュー
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本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
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■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
プロの料理人、プロの法律家、プロの芸人…
どんなプロでも、成果を出すために最大限の忍耐と工夫を積み重ね、どんな些細なミスも侵さずに計画を進めていけるのがプロ。
本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
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私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
そして本作は登場人物たちも魅力的。
主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
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なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。
作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
互いに嘘をつきながら行動を共にするふたり。
どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
ところ敵なし。
女子の掟だから。
女子は女子同士で
助け合わなきゃ。
詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
■あらすじ
女性ジャーナリストであるキャットは、かつて自身を不幸にした女詐欺師メグに復讐心を抱いていた。
10年間メグを追い続けていたキャットは、ついにパーティで彼女を発見する。
暴露記事を書いて復讐するため、キャットはメグを調べるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
世の中に色んなプロが存在します。
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本作はプロの詐欺師を目の当たりにできるという恐ろしい作品です。
なんといっても人との距離感、会話の駆け引きが秀逸なんです。
そして綿密な計画、細部へのこだわり、人を見る観察眼、機転の利かし方、そして覚悟がスゴイ。
私がターゲットなら、すぐに騙される自信がありますね。
あはは
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主人公であるメグの負けん気と、熱い信念をもって目標に向かっていく姿は詐欺師ながらもカッコいい。
またメグとキャットの関係性が面白いんですよね。
相手は何処まで知ってるか、嘘なのか本当なのか、騙すか騙されるか…絶妙な距離感にヒリヒリしちゃう。
二人の思惑は成就するのか、どんな真相が待ち受けているのでしょうか。
なんといっても大好きなのはメグの心の胸のうちと、それを受けたキャットの明日への第一歩。
痺れること請け合いなので、ぜひ読んでみてください。
■ぜっさん推しポイント
メグが詐欺師の目的を語るシーンがあります。
目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
私は人との関わり合いを大切にしているつもりですが、背景やタイミングによっては、人を傷つけているのかもしれない。
成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。
前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。
一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。
どちらの一人称もぐいぐい読ませる。
その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。
この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。
あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。
二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。
すべてを操る語り口、といったところである。
日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。
コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。
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作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。
ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。
詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。
昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。
拍手!
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あはは
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■ぜっさん推しポイント
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目的が効果を発揮する場所や環境が重要なんでしょうが、果たしてその考えで人々は幸せになるのか。
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成果を出すにあたって適切な手段を用いないと、全員が幸せになれないと思ってしまうのは甘い考えでしょうか。
人と人との繋がりがどうあるべきか、考えさせられる作品でした。
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐に燃える天才女性詐欺師!
その背後には詐欺師に復讐を誓う
女性ジャーナリストの影が!
2人の女性を中心に進む物語の
スリリングな展開に
目を離せなくて一気読み!
私の唇は嘘をつく (二見文庫 ク 12-2)
復讐のために10年間詐欺師のメグを追い続けたキャット。
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どう転んでいくのかと思ったけど、胸のすくラストでよかった。
女性ふたりが力を合わせれば、向かう
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女子の掟だから。
女子は女子同士で
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詐欺師のメグがとても魅力的。
キャットにはけっこう苛々するけど。