
アンデルセンの童話は「人生で三度読め」といわれます。
美しい日本語にこだわり、戦後を生きる子どもの心身共に豊かな成長を願い、童話や児童文学の翻訳に務めた言語学者・矢崎源九郎の翻訳によるアンデルセンの童話を陶芸家・結城美栄子さんの、生命ある者の心のうちが伝わってくる作品とともに。
【目次】わるい王さまはだかの王さまみにくいアヒルの子りっぱなもの空とぶトランク人魚の姫【著者】ハンス・クリスチャン・アンデルセンデンマークのオーデンセに生まれる。
父親の影響で本や芝居に関心を寄せるようになる。
14歳でコペンハーゲンに出る。
30歳で出版した小説『即興詩人』が出世作となり、 各国に名声が広がる。
32歳で「人魚姫」を含む第三童話集を刊行し、以降は近代童話の確立者として世界で認められた。
矢崎源九郎1921 年、山梨県生まれ。
東京帝国大学(現・東京大学)文学部言語学科卒業。
東京教育大学(現・筑波大学)教授。
言語学者、北欧言学者。
言語学関係の著者を多く残す。
そのかたわら、美しい日本語を大切に、戦後を生き抜く子どもの心身共に豊かな成長を願い、童話や児童文学の翻訳に務める。
アンデルセンのほか、グリム童話、『フランダースの犬』、『人形の家』、『ピノッキオ』など多数の作品を紹介。
1967 年逝去。
結城美栄子1943 年、東京都生まれ。
女優・陶芸家。
外交官の父と画家の母の元に生まれる。
1968 から 69 年に、フルブライト奨学金受給者としてニューヨークのステラ・アドラー演劇学校に学び、俳優座養成所 13 期を経て劇団「雲」に入り、女優の道を歩む。
1984 年からは陶芸家としての活動が活発になる。
作品は東京国立近代美術館、岐阜現代陶芸美術館にも収蔵。
常設展示として、パークハイアット東京、グランドハイアットソウル、パークハイアットシカゴ、GARANCE(パリ)、のるすくショールームなどがある。
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