
梶岡は、3日に1度媾合しないと、体の調子がよくなかった。
父と一緒に歯科医を開業していて、生活には困らなかったが、独身なので、その3日目が来ると、患者の治療よりも、会うべき女のことばかり考えるのだった。
若いということと熱心なことのために、彼は、その3日おきの要求をを充たしつづけた。
あるときは、少女時代に彼にツンとしていた女と再会して、その日のうちにホテルへ連れ込んだし、あるときは、友人の妻と、その友人が眠っているそばで重なり合う幸運にもめぐりあった……。
この長編小説は、夜ごとにかわる女の肌をなでるように描いた性のまんだらである。
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